九州を旅するなら1度は乗ってみたい憧れの観光特急『ゆふいんの森』に初乗車することができました。
前日に高千穂峡から車で由布院までドライブしてきた為、スタート地は由布院です。由布院駅から観光特急『ゆふいんの森』で福岡県の鳥栖駅にて下車、特急『かもめ』に乗って長崎駅へ行きました。
今回は、1日目の投稿の高千穂編の続編として2018年9月の旅行を題材とした3泊4日で行く九州巡り旅行2日目、観光特急『ゆふいんの森』と西九州新幹線の開業でもうすぐなくなる特急『かもめ』で行く由布院→長崎までの優雅な鉄道旅行記を送らせていただきます。
※この旅行記は、2018年9月の旅行写真などを使用していますが、できる限り情報は2022年9月現在の情報を参考に記事作成をしています。
1日目の記事もまだ見てないけど気になる!!って方は下記をご覧ください。

観光特急『ゆふいんの森』とは
『ゆふいんの森』は、1989年にJR九州で初めて観光に特化した列車であるD&S(デザイン&ストーリー)列車として導入され、現在も活躍している観光特急です。緑色の車体が特徴のおしゃれで美しい車体なのが特徴です。
博多から由布院または別府までを結んでいます。かなり長い間親しまれている大人気の観光特急でこれ1本で博多から日本一の温泉県である大分県の由布院、別府へ鉄道温泉旅行が楽しめちゃいます。

おしゃれな観光列車で日本トップクラスの温泉である大分の温泉旅行ができちゃうなんて贅沢でロマンに溢れた旅ですね。
車種
車両は2種類あり、各車両で名前が決まっています。1989年運行開始から30年以上活躍中の『ゆふいんの森Ⅰ世』と1999年から20年以上活躍中の『ゆふいんの森Ⅲ世』です。
この2種類の車両ですが、時間帯によってどっちの車両が走るのか大体決まっています。少しデザインも違うので、お好きな方の車両の時間帯に合わせて予約するのがおすすめです。
ちなみに昔『ゆふいんの森Ⅱ世』というⅠ世とⅢ世とは全く形の違う車両も走ったのですが、現在はゆふいんの森からは脱退しました。
運行形態
2022年現在、最大で3往復、少なくても2往復の毎日運行をしています。また、時間帯によって2種類ある車両のどちらかが基本的に決まっているのも特徴です。

購入方法
ゆふいんの森は全席指定席です。その為、乗車には普通乗車運賃と指定席特急料金を合わせた切符が必要です。購入方法はいくつかあります。
- 駅の緑の窓口での購入
- 駅の指定席券売機での購入
- JRネット購入
- 旅行会社での手配
→購入は乗車の1ヶ月前の朝10時から開始します。
私の場合、今回の旅では旅行会社の手配で乗車しましたが、正直1番おすすめしたいお得な購入方法はJR九州の運営する『インターネット列車予約』での購入です。こちらに関しては後ほどご紹介します!
特急『かもめ』とは
特急『かもめ』は1976年から運行しているJR九州の特急列車です。基本的に博多から長崎を結んでいます。かなり長い間活躍していた『かもめ』ですが、実は2022年9月23日の西九州新幹線の開業に伴い、2022年9月22日いっぱいで運行が終了することが決まっています。46年余の歴史に幕を閉じようとしています。

在来線の特急『かもめ』に乗りたい方は終了まで1ヶ月もないのでお急ぎください。
新たな西九州新幹線とは
新たに西九州新幹線が武雄温泉から長崎間で2022年9月23日に運行開始します。博多まで行かないんかい、、て方もいるのではないでしょうか。いずれは博多まで結ぶ予定ですが、まだ博多からは西九州新幹線には乗れません。
その為、在来線の特急『かもめ』で利用されている車両が名前を『リレーかもめ』に変えて博多から武雄温泉まで運行される予定です。乗り換えめんどいな〜〜って方もいるのではないでしょうか。確かに乗り換えが必要にはなります。
しかし、スムーズに乗り換えられる様、武雄温泉駅で直接ホーム対面乗り換えができる予定らしいです。そのまま隣で新幹線が待機してくれているので便利ですね。西九州新幹線の開通が非常に楽しみです。
JR九州の『インターネット列車予約』に関して
『ゆふいんの森』でのきっぷ購入方法でご紹介しましたが、JR九州のネット予約ではネット限定で『九州ネットきっぷ』という通常価格よりネット割によって値引きされた切符を購入することが可能です。こちら早割ではなくネット割の為、当日購入も可能なんです。
購入は乗車の1ヶ月前の朝10時から開始します。
※『ゆふいんの森』は非常に人気な観光特急です。売り切れになる可能性があるので早めの予約がおすすめです。
(例)由布院→博多の場合の運賃
- 通常の切符 大人 5,190円
- 九州ネット切符 大人 4,080円
※通常の切符より1,110円もお得に購入できる!
※九州ネット切符は『ゆふいんの森』以外の『かもめ』『ソニック』などのJR九州の特急や九州新幹線でも利用可能です。
九州ネットきっぷの詳細に関してはこちら(JR九州公式サイトより)
※2022年9月23日以降の西九州新幹線では『かもめネットきっぷ』という西九州新幹線用のネット割引きっぷが出るそうです。
JR九州での鉄道旅でお得に特急切符を購入したい方は下記のJR九州ネット予約サイトへアクセスしてみてください。下記からログインや新規会員登録、特急予約検索も可能です。
お得なJR九州ネット予約を知れたところでさっそく今回の鉄道旅行記をご紹介していきたいと思います。
今回のマイルート
- ゆふいんの森(由布院駅→鳥栖駅)
- かもめ(鳥栖駅→長崎駅)
※時間はおおよそです。
【2日目】
7:30 朝食ブッフェ
9:00 ホテル『ゆふいん山水館』チェックアウト
9:10 由布院周辺を散策、観光
12:08 観光特急『ゆふいんの森』に乗車し、由布院駅発
13:55 鳥栖駅着
14:15 特急『かもめ』に乗車し、鳥栖駅発
15:55 長崎駅着
17:00 本日の宿『大江戸温泉物語 長崎ホテル清風』にてチェックイン
17:30 ホテルで夕食バイキング
20:00 稲佐山の長崎ロープウェイで長崎夜景
0:00 ホテルで無料カラオケ(宿泊者限定で何分か)
『ゆふいんの森』乗車前日の宿『ゆふいん山水館』
それでは、まずは由布院に到着した前日のホテル滞在から1日目の続きからお送りします。

翌日の『ゆふいんの森』乗車に向けて、今回由布院滞在での宿である『ゆふいん山水館』で温泉、食事を満喫しました。
ここでは温泉を楽しむだけではなく、食事も由布院での食材を利用した懐石料理をいただけます。

こちらがメインのすき焼きですかね。とろけて美味しかったです。

大分は海にも面しているので魚も美味しいです。

こちらはお刺身です。

そして朝7:00過ぎ、朝食もちょっと贅沢にブッフェ形式で由布院名物の料理など日本の朝食をいただきます。

温泉の質も最高で料理も最高に美味しく良いひとときを過ごすことができました。

出発まで由布院をお散歩
9:00ごろ、ホテルをチェックアウト。『ゆふいんの森』の出発時刻は12:08発でまだ2時間30分ほどあったので、由布院の温泉街を散策します。

由布院は駅近で色々と観光、お散歩スポットに恵まれています。すぐお土産や食べ歩きが楽しめるスポット、駅に足湯や手を入れる為の温泉、少し奥まで行くと温泉の沸く金鱗湖など色々満喫できちゃうので便利で楽しいです。
駅の周辺
駅はおしゃれで電車が来る様子はなし。『足湯』に浸かりたい方は駅のみどりの窓口で大人160円、小人80円で利用ができます。待ち時間にちょうど良いですね。

駅のすぐのところにあるお土産屋さんの外には手で温泉を楽しむ『手湯』が無料で楽しめます。涼しいのもあり、温かくかなり手だけでもリラックスできます。

駅のすぐのところには馬車の馬がお食事をとっていました。こちらは『辻馬車』といって観光の1つで馬車に乗って由布院を巡れるそう。お時間余裕ある方はぜひ体験してみてください。
辻馬車
- 問合せ:0977-84-2446(由布市ツーリストインフォメーションセンター(由布院駅隣接))
- 運行期間:3月2日〜12月まで
- 運休:1月、2月、3月1日 (※そのほか、馬の体調や天候により運休あり)

湯の坪街道
由布院駅から真っ直ぐの道をずっと歩くと途中で湯の坪街道という色々なお店が賑わう小さな温泉街が出てきます。ご当地グルメや美味しいスイーツのお店など食べ歩きができて楽しいスポットです。

湯の坪街道で甘い絶品スイーツを食べたのでご紹介します。
まずは『由布院ミルヒ』という洋菓子のお店。
絶品濃厚でとろっとろなチーズケーキ『ケーゼクーヘン』がいただけます。カップに入っているんですが、スプーンを刺すと中からはクリーミーなチーズクリームが!その他にも牛乳瓶プリンやドーナツ、ソフトクリームなど種類豊富です。
ミルヒ本店
- 住所:大分県由布市湯布院町川上3015-1
- お問合せ:0977-28-2800
- 月曜日~金曜日 10:30~17:30
土曜日・日曜日・祝日 10:30~17:30
2022年9月時点です。
ぜひきた際は立ち寄ってみてはどうでしょうか。

続いては『BeeHoney』のハチミツソフト。
福岡の門司港、大分、由布院の3店舗を展開しているそうです。温泉街で食べるハチミツソフトは最高です。
BeeHoney湯布院店
- 住所:大分県由布市湯布院町川上1481-1
- お問合せ:0977-85-2733
- 営業時間:9:00〜17:30
- 定休日:年中無休

金鱗湖(きんりんこ)
湯の坪街道を更に奥に行き、道を色々曲がると金鱗湖という池が出てきます。
金鱗湖は池ですが、池底からは温泉、清水が湧き出ていて、更に河川の水が5つ流れている内、その中から30℃の温かい温泉も流れる河川もある為、冬でも温かいらしい。そして湖の水は1日に2回入れ替わっているそう。なんか少し寂しい感じが良きです。

由布院駅から奥地の金鱗湖まで徒歩20分の距離をのんびりと歩いてきました。
のんびり食べ歩きや湖散歩などやっているとあっという間に由布院出発の時間が迫ってきます。
いよいよ乗車!観光特急『ゆふいんの森』へ
由布院駅まで戻ってくるとなんともう緑色の車体が見えています。あれが今回私たちが乗る『ゆふいんの森』です!ワクワクします。

ホームはアンティークでとてもおしゃれで可愛い。そして『ゆふいんの森』ととてもマッチしています。

そしてこちらが今回私が利用した『ゆふいんの森Ⅲ世』です。Ⅰ世と形は似ていますが、少し違います。ちなみに乗車後までⅠ世、Ⅲ世があるなど知らず、Ⅰ世の顔の方を知っていた為、なんか想像と顔が違うな〜て思っていたら2種類あることが発覚。

『ゆふいんの森Ⅰ世』は、3往復の内の2往復目で走るそうなのでこの次にくるのがⅠ世ですね!
乗車中に反対側からお出まししたもう1つのゆふいんの森である『ゆふいんの森Ⅰ世』がこちらです。初代運行開始から活躍されています。少し形状が違うのはお分かりいただけただろうか?

ということでいよいよ乗車です。

中は非常におしゃれで綺麗。20年ものとは思えない綺麗さで居心地抜群です。

由布院を出発し、鳥栖までの1時間45分の鉄道旅のはじまりです。席を後ろにとったので後ろの景色も見れちゃいます。

とても緑が豊かでまさにゆふいんの森て感じの光景が鉄道の車窓から眺められます。

観光を目的の特急列車なので嬉しいサービスも沢山ありました。まずは、車内で記念撮影サービス。

そして、見どころスポットになるとアナウンスされ、スピードを緩めてくれます。シャッターチャンスです。こちらは『慈恩の滝』と言い、滝が2段になって落ちているので知られた滝です。

そして、ビュッフェというところでは車内限定のゆふいんの森グッズが買えます。キーホルダーやポストカードなど色々売っています。そして車内でオリジナルのアメもいただきました。

後ろからの眺めを見ていると橋を渡っているシーンもまた良い眺め。

車窓、そして車内を満喫しているとあっという間に1時間45分、鳥栖駅に着いてしまいました。ここからはまた長崎に向けて別の特急に乗り換えです。

続いて、特急『かもめ』に乗車!
鳥栖駅で下車したら次20分後に来る特急『かもめ』を待ちます。
そしてかもめやってきました。顔も少しかもめっぽくて良きですね。

さっそく乗車します。

1時間30分ほどで長崎に到着です。特急だけあってかなりのスピードで長崎まで飛ばしてくれました。

長崎駅からこれ以上先に行ける電車はもうありません。

大分から長崎までかなりの長距離移動でしたが、鉄道なので非常に優雅で楽しい鉄道旅になりました。長崎駅の改札口。どこに一体西九州新幹線の駅ができるのだろう。

長崎駅の外を出るとすぐ長崎市電が走っていて昔ながら感がとても良いです。ホテルまでは歩いては厳しいので無料送迎バスでホテルまで向かいました。

今夜の宿『大江戸温泉物語 長崎ホテル清風』
今回は『大江戸温泉物語 長崎ホテル清風』に宿泊したので、ご紹介いたします。

長崎は非常に階段が多く、周りは山々で広がっています。写真を撮るとその光景が非常に綺麗です。そんな坂をひたすらバスで登ったところに位置する大江戸温泉物語 長崎ホテル清風は非常に景観が抜群です。

場所は長崎駅から車で10分、徒歩30分の距離です。若干遠いのと坂道が多いので、徒歩は大変です。
大江戸温泉宿の最大の魅力は温泉もですが、何よりご飯が美味しいんです。今回は夜も朝食もつけていたので両方とも最高のバイキングがいただけます。
17:30ごろちょっと早めのディナー。

目の前でシェフの作ってくれた料理やお寿司、お刺身なども食べ放題です。そして景観も長崎港が眺められ最高のひとときです。

そして宿泊者限定で30分?か何分か忘れてしまいましたが、無料でカラオケもホテルで楽しむことができました。フロントでカラオケルームの鍵をもらい短時間だけど歌っちゃいます。

世界新三大夜景の稲佐山から望む長崎夜景
長崎に来て夜のビッグイベントを忘れてはいけませんよ!
長崎の夜景は『世界新三大夜景』『日本新三大夜景』と称されるほどの最高の夜空を見れるんです。夜景スポットは色々長崎にありますが、今回はホテルからも歩いて行ける『稲佐山』に長崎ロープウェイで登ってみます。
アクセス
ホテルから稲佐山ロープウェイまでは徒歩20分でいけます。ただ、非常に夜道が真っ暗で坂道が多いです。そして何よりお墓のど真ん中を通ったりするので、1人は怖いです。ご注意ください。長崎は墓地が多いので徒歩だとどのホテルもこのパターンが多いと思います。
長崎駅からでも徒歩20分ほどで行けちゃいます。
長崎ロープウェイの駅に到着!
20:00が過ぎたころ、長崎ロープウェイ乗り場の淵神社駅に到着です。ここからロープウェイで稲佐山の頂上に向かいます。

料金
- 大人:往復1,250円 片道750円
- 中高生:往復940円 片道520円
- 小学生・幼児:往復620円 片道410円
※団体割もあります。

5分ほど暗闇の山をひたすら登っていきます。夜のロープウェイは真っ暗走行なので雰囲気が非常に出ますよ!
そして到着しました。光に向かって進んでいきます。

頂上の展望台に到着です。目の前にはテレビのアンテナ塔がありました。

そしてこちらが稲佐山の頂上から見る長崎夜景の私の撮った写真の中でのベストショットです。もっと高性能のスマフォや一眼レフであればもっと最高の夜景が撮れること間違えなし!

夜景を大満喫した後は行きと全く同じルートでホテルへ戻ります。

本日2日目はここまでです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は由布院から『ゆふいんの森』『かもめ』と2つの特急に乗って長崎までと大移動な鉄道旅となりましたが、ゆふいんの森や長崎夜景、由布院の魅力など色々知ることができたのではないでしょうか?

続き3日目の長崎観光はせっかくレンタカーを借りたので、車で行きやすい長崎郊外を選定した旅行ドライブコースを題材に旅行記を載せています。ぜひ続きが気になる方は下記をご覧ください!
