北海道で王道な観光地といえば、札幌や小樽ですね。この2つの地を観光する際にぜひセットで行ってみて欲しい絶景スポットがあるんです。
札幌から車で約2時間、小樽からは車で約1時間でいけてしまう、コバルトブルーに輝く海がとっても美しい有名な岬が積丹(しゃこたん)という場所にあります。
今回は2020年9月の秋の時期に行った北海道を色々巡る旅行エピソードをベースに、小樽から車で行く積丹半島を1日巡るドライブ旅行をご紹介いたします。
※この旅行記は、2020年9月の旅行写真などを使用していますが、できる限り情報は2022年10月現在の情報を参考に記事作成をしています。
前回に投稿した札幌1日散策プランの記事もあるのでもし興味があったら読んでいただけたら嬉しいです。
今回のマイルート
※時間はおおよそです。
10:30 | 車で小樽を出発 |
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12:00 | 島武意海岸到着!『お食事処 鱗晃』で海鮮丼をいただく |
12:50 | 島武意海岸で積丹ブルーを眺める |
14:00 | 車で島武意海岸を出発 |
14:20 | 神威岬に到着!岬の先端までウォーキング開始 |
14:40 | 先端の展望台に到着!神威岩に圧倒 |
15:20 | 神威岬の駐車場へ戻って車で小樽へ |
17:00 | 小樽に到着 |
積丹半島とは
積丹半島は北海道の西部に位置し、『ニセコ積丹小樽海岸国定公園』に指定されている観光スポットです!国立公園との違いは、国立公園は国が管理しているのに対し、国定公園は都道府県に管理が委託されています。
ニセコ積丹小樽海岸国定公園の中でも、ニセコ地区と積丹・小樽海岸地区に分かれ、今回は積丹・小樽海岸地区内にある観光名所のご紹介です。
積丹という地名の由来はアイヌ語のシャク・コタンからきているそうです。意味はシャクが「夏」、コタンが「村」や「郷土」とのことです。
積丹半島は、複雑な形をした断崖絶壁の海岸が全長約30kmも続いていて、その光景と積丹ブルーと言われるコバルトブルーに輝いた海の色が本当に美しい光景をうつしだしてくれます。
広大な積丹半島には、絶景スポットも立ち並んでいます。
積丹までのアクセス
車でいく場合
積丹半島までのアクセスは、小樽から車で約1時間ちょっとでいくことができます。バスで行くこともできますが、観光地によって場所がかなり異なったり、本数が極めて少なく計画作りが大変なので、おすすめは車です。
札幌から行く場合、車で約2時間ほどで行くことができますよ!
バスで行く場合
車の方が時間を考えずに自由に観光ができるので車の方がおすすめですが、バスで行くこともできます。車で行くのが難しい方はしっかり計画を立てた上で、ぜひバスで行ってみてください。
注意点は色々とあるのでご注意ください。
- 本数が極めて少ない。
- 車で行くよりも観光地までの所要時間が長くなってしまう。
- 最終バスがとても早い。
- 冬季期間(10月中旬〜4月中旬)はこれからご紹介する神威岬までバスで行くことができないのでご注意。
(島武意海岸まではバスで年中いくことができます。)
下記が小樽駅から後ほどご紹介する島武意海岸と神威岬までのアクセスマップです。利用される場合は参考にしてみてください。
極めてバスの本数が少ないので、バスで行く場合はしっかりと計画立てて時間を考えながら観光するのがおすすめです。終バスに乗り遅れることがないようにしましょう。下記に時刻表とおすすめの時間帯のバスを記載したのでぜひ参考にしてみてください。
※ただ、これから冬季期間に入る為、神威岬に行けなくなってしまいます。神威岬を満喫したい方は2022年4月中旬の夏季期間以降にぜひ行ってみてください。
小樽を観光する前、又は後に1日積丹観光の為に日にちを確保できたら最高ですね。
それではさっそく積丹半島を巡るドライブ旅行のスタートです。今回は雲が暑く所々雨が降ったりな天気でした。
北海道はこんな感じでひたすら直進の道や山道を進んでいくことが多いです。写真の中にある道路の上の矢印は冬の大雪でどこまでが車道かわかるようにする為の矢印なそうですよ!
北海道の新鮮な海鮮丼をいただきます!
12:00過ぎごろに積丹の島武意海岸に到着です。島武意海岸には無料の駐車場があるので車を停めていきます。
まずは、島武意海岸の美しい絶景を堪能する前にお昼なのでご飯を食べます。
なんと島武意海岸まで徒歩5分圏内に位置する『お食事処 鱗晃(りんこう)』で北海道の新鮮な海鮮丼をいただきます。島武意海岸海岸へ行かれる際は、かなり近くて便利なのでおすすめです。
※冬の期間(11月中旬〜4月中旬)は営業していないので、ご注意ください。
お食事処 鱗晃
- 住所:北海道積丹郡積丹町入舸町 字沢209-9
- お問合せ:0135-45-6651
- 営業期間:4月中旬~11月中旬
- 営業時間:6月~8月 8:00~17:00/ 上記以外 9:00~16:00
※4月・10月・11月は早めの時間に閉店する場合がある為、ご注意下さい。 - 定休日:火曜日
- 駐車場:島武意海岸無料駐車場の利用が可能
- 支払方法:現金での精算のみ(クレジットカード不可)
- お食事処 鱗晃の公式サイト
こちらがメニューです。海鮮丼からうに丼など色々あります。
積丹の名物といったらウニが有名なんですが、新鮮な生の積丹ウニが食べられる時期は6〜8月まで!ちょうど生のウニの時期が過ぎてしまい食べることができなかったので、北海道のとりたて海鮮丼をいただきました。生ウニ丼が食べられない期間は蒸しウニ丼をいただくこともできます。
さすが北海道。魚介類がしっかり、どれも新鮮で最高なひとときです。
「日本の渚百選」の『島武意海岸』を散策
海鮮丼でお腹を満たしたら、さっそく島武意(しまむい)海岸へ向かいます。
島武意海岸は積丹半島の積丹岬に位置するコバルトブルーに輝く美しい海岸です。この青色の色鮮やかな海の色から積丹ブルーと呼ばれています。この積丹ブルーの美しさ、そして複雑な断崖絶壁な海岸の最高な眺望は、『日本の渚百選』にも選ばれているほど。
まず、島武意海岸まではこのトンネルをくぐっていく必要があります。
島武意トンネルは1895年に手掘りで作られたトンネルで老朽化で改修工事などをして維持されています。トンネルは長く天井が低く、中には電灯がないので暗いです。身長高い人は頭が当たらないように注意ですね!
このトンネルを抜けると絶景が待っているんです。
今回はあいにく雨が降ったり止んだりで雲が多い日でしたが、それでもこの積丹ブルーの美しさが滲み出されています。
こちらから『日本の渚百選』に選ばれた島武意海岸の絶景を一望できちゃいます。海が透明どころか本当に水色なんです。
実は、島武意海岸はここで終わりではありません。ここからちょっと急な階段を降りて海岸の海の近くに行けちゃいます。階段は割と急で、地面が土なので無理しないように楽しみましょう。
下まで降りていくとこんな感じです。大きい石がゴロゴロした海岸に流れてきた流木がいい感じです。
海岸の下に降りたら、登りは急なので結構良いトレーニングになりますよ!近くには灯台もありました。
積丹ブルーと緑の複雑な岩山が壮大な『神威岬』
島武意海岸を満喫したところで今度はまた車に乗って別のエリアに向かいます。
今度は積丹半島の最西部に位置する岬で断崖絶壁の上から300度の地平線が美しく見える神威岬(かむいみさき)に向かいます。
島武意海岸から神威岬までは、更に西に進み、車で20分ほど行ったところにあります。
神威岬にも無料の駐車場があるので、気軽にドライブでいくことができます。
到着したら、さっそく徒歩でスタートです。下記の写真は岩で記された神威岬のマップです。目指すは①の神威岩をみる為、②の展望台へ向かいます。
神威岬の入り口にはゲートがあり、時期により開閉時間が色々と変わるのでゲートが開いてない!!なんてことがないように確認してから行くのがおすすめです。冬季期間は特に入園時間が短いです。
入園料は無料で入ることができます!
神威岬の入園可能時間
※天候(雨・風)状況により開閉時間が変更となる場合があります。
4月 開園時間 8:00~17:30(入園時間 8:00~16:30)
5月 開園時間 8:00~18:00(入園時間 8:00~17:00)
6月 開園時間 8:00~18:30(入園時間 8:00~17:30)
7月 開園時間 8:00~18:00(入園時間 8:00~17:00)
8月~10月 開園時間 8:00~17:30(入園時間 8:00~16:30)
11月 開園時間 8:00~16:30(入園時間 8:00~15:30)
12月~3月 開園時間 10:00~15:00(入園時間 10:00~14:00)
- 参考サイト:積丹観光協会の公式サイト
神威岬の観光には色々と注意点があります。
- 片道約800mほどの長距離でのウォーク観光になりますが、足元がでこぼこしていたり急な階段を上り下りしたりと険しいです。スニーカーなど動きやすい靴などでくるのがおすすめです。
- 独特な形状をしていることからかなりの強風になることがあります。場合によっては、強風で閉鎖することもあるので注意です。
さっそく歩いていると神威岬の入口が見えてきました。こちらは『女人禁制の門』といい、昔はここから先は女性の立ち入りが禁止されていたそうです。もちろん今は誰でも入ることできますよ!
神威岬の歴史は古くアイヌの時代まで遡ります。女人禁制になったことにも歴史的に理由があるんです。
神威岬沖は昔、海難事故が多く海上交通の難所と言われていたそうです。和人女性を載せた船が神威岬沖を通ると、海神の怒りを招き、船が遭難、漁業不振にもなると伝承されていたことから江戸時代に蝦夷を支配していた松江藩が神威岬より奥への和人女性の立ち入りを禁止していたそうです。
そんな歴史があったとは!っですね。そんな歴史を持つ神威岬ですが、険しいだけあって絶景は本当に美しいです。
ただ、女人禁制の門を通ってから一番奥の展望台までは770mあり、実際に片道で約20分かかりました。往復で約40分、つまり神威岬での観光の所要時間は合計で少なくとも1時間はみておくと良いでしょう。余裕を持つなら2時間空けておければ安心ですね。
女人禁制の門を潜ってからひたすら岬の先にある展望台まで、細長い『チャレンカ小道』と呼ばれる小道を進んでいきます。写真をみると、ぼこぼこしていて先がわかりませんが、まだまだ道のりは長いです。
こんな網網の鉄の橋を渡ったり、
こんな感じに険しいボコボコの道を通ったりします。そして雨が降っていたので土がドロドロしてました。笑
20分ひたすら歩くと、いよいよ岬の先端!神威岬の展望台に到着です!
展望台の手前にはこんな感じに灯台が。
神威岬の展望台のスゴイところは、360度どこを見渡しても絶景が広がっている点です。300度の海から見える地平線、そしてバックは今まで歩いてきた光景がまた絶景。
山側を見てみると、今まで歩いてきたところがどれだけ険しかったかがこの写真で一目でわかってしまいますね。複雑な形状をしたこの山々がなんとも美しいです。晴れていたらもっと鮮やかで綺麗だったのがわかります。
そして展望台の海側を見てみると、海の丸みのかかった地平線に圧倒されてしまいます。地球という大地に立っているのを感じますね。そして積丹ブルーの青く澄んだ海に見えるのは、神威岩です。この岩もまた存在感がすごいですね。
この岩にも伝説が残っており、先ほどの女人禁制に繋がりがあります。
源義経が蝦夷地に逃れた際、アイヌの首長の娘であるチャレンカと恋仲になったそうです。しかし野望を捨てきれなかった義経は、その彼女を捨ててさらに北へと向かいました。
チャレンカが真相を知って絶望し、海に身投げしたと言われています。その彼女の怨念の化身こそが神威岩だっという言い伝えがあるそうです。
そして「和人の女がこの付近に近づけば、チャレンカの怒りに触れて祟られる」として岬一帯が女人禁制の地になったとされています。
そんな伝説が残っているとなると、この岩をじ〜〜っと眺めてしまいます。笑
360度どこを見ても美しい岬の展望台を満喫したら、また同じルートを20分かけて戻ります。遠くを眺めていると雨が止んだからなのか、奥で小さな虹が出ていました。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回はあいにく雨が降ったり止んだりでどんよりした天気での観光となってしまいましたが、それでも積丹ブルーの海がとても綺麗で最高でした。また、天気の良い日にいつか観光できたら良いなと思っています。
全体の所要時間としては、半日観光だとかなりハードスケジュールになってしまうので、1日を積丹半島観光として空けていくのがおすすめです。
そして積丹半島に関しては、バスなどの公共機関でも行くことができますが、所要時間もかなり長く、本数も少なく、計画作りが大変なので車で行くのがおすすめです。
車でいくのが厳しい!って方は、ぜひ計画をしっかり立てた上でバスでも行ってみてください。島武意海岸にも神威岬にもバスで1本で行けます!
※ただ、冬季期間(10月中旬〜4月中旬)は神威岬までバスでは行けないのでご注意ください。
小樽から車で1時間と近く、小樽観光と合わせて行けたら良きですね。
小樽1日観光モデルコースの記事もあるのでもし興味があったら読んでいただけたら嬉しいです。
ぜひ一度足を運んでご自身の目でこの積丹半島の良さを実感してみてはどうでしょう。